令和2年初釜茶会[2020/1/20]

 新年あけましておめでとうございます。年も改まり心機一転、初心にかえったつもりで今年も商売に打ち込んでまいりたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。
今年は冬とは思えない暖かさで、寒さに弱い僕としてはありがたいかぎりです。おかげで雪も降らず、安心して車を運転できます。そう、毎年この時期に開かれる、初釜に今年も行ってまいりました。

 場所は例年通り、長門市湯本にある大谷山荘。この時はいつも雪が心配なので、今年は本当に助かりました。
 受付を済ませると、まずは濃茶席に通されます。今年は真台子が用意されていて、床には鵬雲斎大宗匠筆の「松聲無古今」。そして立派な蓬莱飾りに結び柳。床柱には白い椿と紅い梅が竹の花入に添えられていました。
たいへん素晴らしいお席だったのですが、ひとつ問題が。なんの因果か、僕が正客を務めることになってしまいました。男性であるために、ぜひにと頼まれ、断れずに新年早々、初めてのことに挑戦です。内心冷や汗もので、いま思い返してみると、自分がなにを喋ったのかよく覚えていません(笑)。しかし、半東を務められていた長門の先生に助けられ、どうにか乗り切ることができたと思います。とてもいい経験ができました。

 今回のように正客を頼まれることが、またこれからもあるかもしれません。そういう年齢になった、ということなのかもしれませんね。色々なお茶会に出た時、これからはもっと正客さんの話し方に気を配って、また正客に座るときは粗相のないようにしたい、と思いました。

2023年08月19日