奥谷秋石 月下鈴枝花之図

作者 奥谷秋石
装丁・軸先 絹本
竹製
状態 若干のシミあり
(画像でのご確認をお願いします)
最大幅 約35cm(軸先含む)
長さ 約193cm
付属品 共箱・防虫香(鳩居堂)
価格 ¥38,500

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月の光の下、萩の花の葉っぱに、一匹の鈴虫がとまっている。眼を閉じれば鈴虫が月光を浴びて気持ちよさそうに歌う、その虫の音が聞こえてくるような気がします。

細く縦長の掛軸に、シンプルに描かれたこの画は空間を大胆に使い、さらにぼんやりと光る月と鮮やかな萩の花の対比が素晴らしく、鈴虫も生き生きとしています。
今にも耳に、その鳴き声が聞こえてきそうなほどです。

奥谷秋石といえば裏千家と縁の深い人物であり、その作品はよく茶会の待合掛けとして眼にします。秋は茶会の多い季節ですので、萩の花が咲き始めた頃に、または月見の茶会にとこのお軸を飾られてはいかがでしょうか。

また一般のご家庭でも、床の間の掛物としてお使いいただけます。近頃では床の間のないお家が増えましたが、そういったご家庭でも壁や柱に掛軸をかけて楽しまれるというやり方が流行っているようです。
丈が長いので場所を選ぶとは思いますが、掛けられるととても感じが良く、風流だと思います。

状態はややシミがあります。画像でのご確認をお願いします。軸先は竹を使っていて、とても風流な仕上がりとなっています。元は煎茶を愛好する茶人の方が所有されていました。

奥谷秋石

明治四年(1871)生。昭和十一年(没)。
奥谷秋石は大阪出身の日本画家。名を常次郎という。
画を長州藩出身の画家森寛斎に学び、早くから橋本雅邦・川端玉章と共に青年絵画協会や、日本絵画協会等に出品して受賞を重ねた。
また、師から学んだ円山四条派の画法を多くの門人に伝え育成した。

茶道裏千家十四世淡々斎宗室の絵の師であり、裏千家とは縁の深い人物である。淡々斎の画号は玄石といった。
明治・大正・昭和初期に京都画壇で活躍し、六十五才で没した。