二代 清水六兵衛 三島鉢
作者 | 二代 清水六兵衛 |
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状態 | 無傷完品 時代による汚れあり |
縦幅 | 約33.5cm |
横幅 | 約34cm |
高さ | 約8.2cm |
刻銘 | 高台内に「清」の二重六角印 |
付属品 | 合わせ箱・黄布・薄葉紙 |
価格 | ¥220,000 |
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三島(みしま)とは李氏朝鮮時代に、朝鮮半島から日本に渡来した陶器のことであり、スタンプのようなもので模様を押して絵付けする『印花』と呼ばれる技法を用いた器です。
また鳥や線描の部分は白い土を埋め込んで装飾する『象嵌』と呼ばれる技法で、本品でもこの技を随所に用いて、大胆にして緻密な文様を描いています。
江戸時代の作ですので、全体に侘びた風情のある本作品ですが、計算されたように配された紋様は華やかで、侘びのなかに華のある逸品となっております。
古い物ですがキズはありません。
長い時代を経ているので、使用によるシミなどの汚れはありますが、骨董においては重要な味わいとなるので、磨かずにあえてそのままにしています。
箱は古い合わせ箱で、蓋表に「二代目 京都六兵衛焼」と、かつての所有者が箱書しています。他に当店で、黄布と薄葉紙を用意させていただきました。
二代 清水六兵衛
1790(寛政2)年 初代の子として生まれる。幼名・正次郎。
1811(文化8)年 二代六兵衛を襲名。
1838(天保9)年 隠居。六一を名乗る。
1843(天保14)年 越後長岡藩主・牧野忠雅の命によって御山焼(御庭焼)に尽力。
1860(万延元)年 70歳で亡くなる。
二代六兵衞は初代の作風を継承しつつ、独自の感性で新たな分野に挑戦し、呉須赤絵写、南蛮写、晩年近くには磁器焼成も試みていた。
静斎と号し、印は初代の六角「清」印を二重にしたものを用いている。
48歳で若くして隠居した二代六兵衛は、三代六兵衛と共に家業に取り組み、後に五条坂芳野町に登窯を買い取り、これにより清水家は陶家としての歩みをより確かなものとした。