古伊万里金襴手 盃
製作時期 | 江戸後期 |
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状態 | 無傷(窯キズあり) |
縦幅 | 約7.5cm |
横幅 | 約7.5cm |
高さ | 約3.3cm |
価格 | ¥28,600 |
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鮮やかな赤、青、緑、紫の色彩と、金の模様が美しい、見る者を楽しませる盃です。
小さな器に、非常に細かな模様が描かれていて、見込みに牡丹の花も見えます。また、器の外側にも手の込んだ宝尽くしの絵が描かれ、花紋や高台付近の青い線書き模様も見事です。
高台には太明年製と中国の年号がありますが、この盃は日本の古伊万里になります。伊万里焼は元々中国の陶磁器に倣った物が多く、金襴手は明・清時代に発達、日本でもそれを真似て多くの美しい器が作られました。
中国の年号が書かれた器は伊万里焼では多くみられ、これは偽物づくりをしていたのではなく、細部まで模倣しようとした中国磁器への敬慕の表れとみられています。
画像緑〇の部分にヒビのようなものが見えますが、こちらはしっかりと釉薬がかかっているので、窯キズとなります。おそらく素焼きの段階で小さなヒビが入り、それに釉薬をかけて焼いたのだろうと思われます。
伊万里焼
伊万里焼とは、有田(佐賀県有田町)を中心とする肥前国(佐賀県および長崎県)で生産された磁器の総称。製品を積み出した港が伊万里であったことから、消費地では「伊万里焼」と呼ばれた。
元は中国の磁器を模倣したものであったが、独自の和文化を加味して発展していったもののひとつであり、伊万里焼のなかでも様々な様式が存在する。
「柿右衛門様式」「古九谷様式」「初期伊万里」「金襴手様式」など、伊万里焼の世界は奥深く、そのジャンルごとに収集家がいるほどである。