八代 三輪休雪(雪山) 萩焼 暦手平茶碗
作者 | 八代 三輪休雪(雪山) |
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状態 | 時代と使用による汚れがあるものの、無傷完品 |
縦幅 |
約14.4cm |
横幅 | 約14.9cm |
高さ |
約6.5cm |
刻銘 | 高台脇に「不走時流」の印あり また共箱に作者自筆と「雪山」の印、 表千家即中斎宗匠の書付あり |
付属品 | 共箱・黄布・薄葉紙 箱かぶせ紙・参考資料 |
価格 | ¥200,000 |
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「暦手(こよみで)」とは、室町時代から江戸時代にかけて、三島大社より発行されていた暦を模したもので、三島茶碗に見られる装飾技法の一つです。
この文様を、表千家十三代お家元、即中斎宗匠は天から降りくだる稲光に見立て、その銘を「稲妻」とされています。
作者は萩焼の名跡である三輪休雪窯の八代目「三輪雪山」。彼の作品は現代に伝わる物が非常に少なく、それも器に落款があり、箱書きのあるものは特に稀なものとなっています。
古い時代のものですので、経年と使用による汚れがありますが、ひびや割れといったキズはありません。
付属品は共箱であり、さらに当店で黄布と薄葉紙、箱かぶせ紙を用意させていただきました。
※共箱は、作者名が書いてある蓋であったものを、底板に改造してあるようです。おそらく、表千家の箱書きをいただくために、そのようにわざわざ作り替えたのだと思います。
不走時流 八代 三輪雪山(休雪・泥介)
1839(天保10)年 三輪家七代 源太左衛門利興の子として生まれる。名を泥介という。
1865(慶応元)年 八代を継ぐが、幕末争乱のとき、高杉晋作の奇兵隊に加わる。しかし体が弱く、また隊士たちから「伝統を絶やすな」と説得され、泣く泣く国事を諦めて家業に復帰。
廃藩後、御用窯としての援助がなくなり、窯の経営は苦境に陥ったが、当時流行っていた磁器窯への転向に走ることなく、茶陶窯としての矜持を守った。「不走時流」の言葉は、太政大臣となった三条実美が、雪山に贈った言葉である。