九代 大樋長左衛門 茶碗

作者 九代 大樋長左衛門
状態 無傷完品
使用感はほとんどなく、
目立つ汚れもありません。
縦幅 約12.4cm
横幅 約12.4cm
高さ 約8.3cm
刻銘 本体に「長左衛門」の印あり
また、共箱に作者自筆と印あり
付属品 共箱・共布・薄葉紙・二重箱
価格 ¥120,000

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 大樋長左衛門の代名詞ともいえる飴釉のお茶碗です。

 状態は無傷完品であり、使用感もほとんどなく、目立つ汚れも見当たりません。しかしお茶碗に水を張ってみたところ、底にヒビのようなものが浮かびあがりました(画像緑〇の部分)。
 調べてみたところ、これはキズや修理などではなく、陶器によくある嵌入であり、水分を吸収したときのみ現れるようです。念のため水を入れたまま、一晩おいてみましたが、お茶碗から水が漏れることもなかったので、キズではないと判断しました。

九代 大樋長左衛門

 九代長左衛門は歴代においても類まれな才能を発揮し、多くの傑作を生みだすが、黒釉を二重掛けした黒幕釉の創案は特に有名。
 中興の祖と呼ばれる五代勘兵衛に匹敵する名工と評され、伝統の飴釉においても数々の逸品を見ることができる。
明治34年 石川県に生まれる。
大正6年 石川県立工業学校窯業科卒業。
大正14年 九代 大樋長左衛門を襲名。
昭和5年 宮中、大宮御所の茶室用品の御用命を受ける。
昭和15年 内閣総理大臣 近衛文麿より自筆の「長左衛門」金印を授かる。
昭和17年 工芸技術保存作家の指定を受ける。
昭和33年 日本工芸会正会員となる。
昭和52年 裏千家十五代家元 鵬雲斎宗室より「陶土斎」の号を授かる。
昭和61年 歿。享年85歳。