十二代 田原陶兵衛 萩 茶碗

作者 十二代 田原陶兵衛
状態 無傷完品。
使用感もありません。
刻銘 高台脇に「陶兵衛」の丸印あり。
また共箱に作者自筆と印あり。
縦幅 約13.5cm
横幅 約14.0cm
高さ 約8.7cm
付属品 共箱・共布・しおり
薄葉紙・箱かぶせ紙
価格 ¥90,000

商品やお値段などのご質問、お問い合わせは、
下記にて受け付けております。
℡.0838-22-0987
✉hououdou@aurora.ocn.ne.jp

 十二代陶兵衛は、雅趣に富んだ優美な作品づくりを得意とし、茶の湯の理念にかなった熟達した陶技は高く評価され、近現代の萩焼史において、五本の指に入る名工として知られています。本作品はその十二代陶兵衛が最も得意とする、穏やかで上品な味わいのあるお茶碗です。

 胎土は少し小石が混じり、釉薬はやわらかく温かみのある琵琶色で、土と釉薬の調和に目を引かれます。
 形は標準的な碗形で、口は広く、腰部はヘラでしぼっているために、手に持つとすっぽりと収まり使いやすいと思います。また高台の仕上げも抜かりなく、名工の名にふさわしい作品といえます。

 状態はまったくの無傷完品であり、器に汚れやキズといった使用感は一切ありません。共箱に共布、しおりが付属し、さらに当店で薄葉紙と箱かぶせ紙をご用意させていただきました。

十二代 田原陶兵衛

大正14年に十代陶兵衛の二男として生まれる。号陶兵衛。父や兄十一代陶兵衛に陶芸を学び、兄の死去により十二代を襲名。
十二代田原陶兵衛は名工であり、特に茶道への造詣を深め、茶陶中心に作品を発表した。
田原家は江戸時代から続く、長門深川萩の陶芸一族としての名跡であり、現在は十三代が窯を継いでいる。
1925年 山口県長門市に生まれる。
1944年 旧制山口高等学校在学中に召集を受けて満洲に渡る。
1945年 シベリアに抑留される。
1948年 抑留先のシベリアから復員後、長兄十一代田原陶兵衛に後継者不在の為、家業を継承。
1956年 十二代田原陶兵衛を襲名。
1981年 山口県無形文化財保持者に認定。
1991年 六十六歳で没。