十二代 田原陶兵衛 萩 平茶碗
作者 | 十二代 田原陶兵衛 |
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状態 | 無傷完品。 使用感も目立ちません。 |
縦幅 |
約14.6cm |
横幅 |
約15.3cm |
高さ |
約6.0cm |
刻銘 | 高台脇に「陶兵衛」の丸印あり。 また共箱に作者自筆と印あり。 |
付属品 | 共箱・仕服・しおり 薄葉紙・箱かぶせ紙 |
価格 | ¥50,000 |
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十二代陶兵衛は、雅趣に富んだ優美な作品づくりを得意とし、茶の湯の理念にかなった熟達した陶技は高く評価され、近現代の萩焼史において、五本の指に入る名工として知られています。
本品は刷毛目茶碗と呼ばれるものであり、褐色の釉薬のうえから、白化粧の釉薬を刷毛で掃くように施していて、その模様がまるで渦を巻くようにも見えます。
状態はまったくの無傷完品であり、使用感も目立ちません。共箱に仕服、しおりが付属し、さらに当店で薄葉紙と箱かぶせ紙をご用意させていただきました。
十二代 田原陶兵衛
大正14年に十代陶兵衛の二男として生まれる。号陶兵衛。父や兄十一代陶兵衛に陶芸を学び、兄の死去により十二代を襲名。
十二代田原陶兵衛は名工であり、特に茶道への造詣を深め、茶陶中心に作品を発表した。
田原家は江戸時代から続く、長門深川萩の陶芸一族としての名跡であり、現在は十三代が窯を継いでいる。
略歴
1925年 山口県長門市に生まれる。
1944年 旧制山口高等学校在学中に召集を受けて満洲に渡る。
1945年 シベリアに抑留される。
1948年 抑留先のシベリアから復員後、長兄十一代田原陶兵衛に後継者不在の為、家業を継承。
1956年 十二代田原陶兵衛を襲名。
1981年 山口県無形文化財保持者に認定。
1991年 六十六歳で没。