吉賀大雅 萩焼 菓子鉢

作者 吉賀大雅
状態 使用感あるものの、無傷完品。
縦幅
約20.8cm
横幅
約21.0cm
高さ
約5.8cm
刻銘 器裏に「萩焼」の印あり。
また「松渓」の自筆あり。
箱書きと印あり。
付属品 共箱・薄葉紙・黄布
価格 ¥20,000

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 絵萩と呼ばれる、萩焼の菓子鉢です。描かれているのは雀と萩の花と思われます。雀の描き方には躍動感があり、今にも飛び立とうとしているかのようです。
 製作された年代は大正14年~昭和前期頃と思われ、この頃泉流山窯は吉賀要作(大雅)氏が経営しており、高島北海や松林桂月、香月泰男など、萩を代表する画家が萩焼に絵付けすることが多々あったようです。
 本品に絵付けをしたのは河村松渓と思われます。

 時代と使用により、使用感があるものの、無傷完品です。
 箱に「吉賀大雅堂」とあり、こちらは窯元の共箱となっています。

吉賀大雅

 名を要作といい、泉流山窯を大賀氏から受け継いだ。
大雅と号し、煎茶器や湯呑など、日常使いの器を多く焼いたが、萩・長門を代表する画家が絵付けをするなど、際立つ作品も遺っている。
 また、知る人ぞ知る名工、山県麗秀が職長を務めた窯でもある。

河村松渓

 画家。おそらく萩出身と思われる。父は河部松華という画家で、この人もやはり萩焼に多く絵付けをしたという。