十二世 坂高麗左衛門 萩 巳香合

作者 十二世 坂高麗左衛門
状態 無傷完品
使用感もなく、未使用にちかいです
縦幅
約6.0cm
横幅 約6.0cm
高さ
約8.4cm
刻銘 本体に「熊峰」の印あり
また、共箱に作者自筆と印あり
付属品 共箱・共布・しおり・薄葉紙
箱かぶせ紙・坂窯の領収書と封筒
価格 ¥40,000

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 蛇に化身した女が、鐘に巻きつく姿を表現した萩焼の香合です。
 道成寺の安珍・清姫伝説を題材としたものですが、この物語は男性においては女の情念の恐ろしさを語るものであり、また女性にとっては悲恋の物語として涙を誘います。
 それにしても本作の清姫は、表情に怒りや憎悪といった激しさがなく、悲しそうな顔をして愛する男を求めている、そんな哀れな女のように見えます。

 状態は無傷完品であり、使用感や汚れもありません。所有されていたのは陶磁器コレクターらしく、未使用と思われます。
 付属品は共箱、共布、しおり、薄葉紙、箱かぶせ紙、坂窯で発行された領収書となっています。

十二世 坂高麗左衛門(熊峰)

伝統を受け継ぐとともに、美麗な上絵付を施した作品で萩焼に新風を吹き込んだ。
日本画の制作研究で体得した表現技法を用い、伝統の陶芸技法と絵画的表現の融合を追及している。
1949年 東京で生まれる。
1976年 東京芸術大学絵画科日本画専攻卒業。
1978年 東京芸術大学大学院絵画科研究室修了。
1981年 十一世坂高麗左衛門が1月13日に没。享年69。
1982年 十一世坂高麗左衛門の息女、坂素子と結婚し養子となる。
1983年 京都工業試験場窯業科陶磁器研修生修了。
1984年 山口県萩市にて作陶を始める。
1987年 十二世坂高麗左衛門を襲名。
2004年 7月26日に転落事故による脳挫傷のため死去。享年54。